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暖炉に火をくべて

caorena.exblog.jp

音楽、家族のことなどを、時々。


10. 夜間飛行 Night Flight

一曲目の白夜飛行と対になる曲・・・

アレンジも曲も全く違う。白夜よりも、ちょっと不安な要素が見え隠れする。

歌詞はほぼ同じ。でもこちらも曲と同じく、白夜に比べると暗い要素が。


白夜では落ちる天使をただ見ていただけ。

けれど夜間では天使をただ待っている。

この違いは大きい。


白夜からは怒りを感じない。

けれど夜間の夜は「無慈悲な怒りに満ちてる」。

しかも息を吸って丸くなって。(息を「潜めて」ではないところが気に入っている。希望を感じるから。)

こらえている感じが伝わってくる。


白夜にはいないけれど夜間にはいる人。

それは、いままでもそこここに現れている「あの人」。

根底に流れる不安は、「あの人」のせい?


けれど、「君は誰よりも新しい」。希望だ。

そして夜間の「ダンス!」は、希求。


ふと、思った。

彼と彼女は、星の下、路の上で、裸の瞳を持ち、明日を、自分を守ることでせいいっぱいの、あの2人かもしれない。



11. 禅ビート Zen Beat 

コマツのドラムがサイコー!!!

圭くんのベースもサイコー!!

フカヌーとアッキーのギターもサイコー!

元春の「ヘイ!」サイコー!

シュンちゃんのハモンドサイコー!


この曲もタイトルを変更してる。

『光の小旅行』

歌詞にもこのフレーズ出て来る。

でも、『禅ビート』のほうが、断然良いね。

ぐうーんと広がるもの。


シューッと、ワープするみたいな感覚が生まれる。

眩しい光のトンネルを、ものすごいスピードでくぐり抜けていくような。

なんて心地よい曲なんだろう!


ここにも「詩人」がでてきた。

そして「あの人」も。


でも、「あの人」が何者でも、もうどうでもいいや!

「空が夢の終わりを告げている」?

関係ないね!

だって、「飛び方は誰よりもわかっている」。


わからないのは、ただひとつ。

「いったい自分は何者なんだろう」

これが、禅。


きっと、光の小旅行を続けていけば、いつかはたどり着ける。



12. Maniju Maniju

禅ビートで通ってきた光のトンネルの出口から、宇宙の中にフッと解き放たれた感じ。

不思議な浮遊感、そして幸福感。大団円だ。

だけど、「物語はまだ続いてゆく」って。

ここでもやはりかなりサイケでビートリー。ていうか、ジョン。


同じ「スタア」という曲の中で「この先で待ってる」と歌っていた元春は、

ここでは「手をとってゆく」と。

感想冒頭で触れた、Sweet16で「すぐに出かけるぜ」と歌っていた元春は、

「ここにとどまりながら、明日確かな場所へ」と。


そして、この手法?も、おそらく初めてのことだと思うけど、

「愛は君の中」という、加工した声のつぶやき。

もう、すっごく、ドキッとした。

元春の生の声の囁きとはまた違う、ドキッ。

ポコン、と、曲の中から生まれた一つの泡が、プッとそこから離れて、パチン、と割れた瞬間に聞こえた声。

その声に、体を包まれすくい上げられて・・・

そんな風に想像しながら書いていたら、ふいに泣けてきた。

あとからあとから、涙が溢れてきた。

声を上げて泣いた。

そして、これが、アルバムManijuの真髄なんだ、と思った。


「マニ」とは、元春曰く、人には絶対触れさせない、自分の心の中の大切なもの。

アルバムを聞いて、自分なりのマニとは何かを発見してほしい、と。


はい。発見しました。


強い明日を肯定する。

確かな君がいてこその。

確かな自分がいてこその。




一応、これで、各曲の感想はおわり。

あと、ジャケとかバンドについて、もう少し書いておこうと思います。


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# by caorena | 2017-08-15 00:42 | 音楽 | Comments(0)

さあ、B面です。


07.新しい雨 New Rain

前作Blood Moonもそうだったんだけれど、ここの切り替え。

つまり、アナログなら『朽ちたスズラン』で一息ついて、盤をひっくり返し、改めて針を置き、『新しい雨』が始まるんだけど、CDでは当然続けてすぐに流れてくるわけで。

それが実にもったいない感じがどうしてもしてしまう。


配信でリリースされた時、正直ピンとこなかった。

コーラスの感じがいいな、とは思ったけど、曲自体にはあまり魅力を感じなかった。

同時にリリースされた『或る秋の日』がすごく良かったせいもあるかも。


けれど、アルバムの中で聴いて初めて、この曲の良さに気づいた。

それはやはり、『朽ちたスズラン』からの流れの中で聴いたことも作用しているのだと思う。

『スズラン』ではネガティヴな言葉が並び、「もう忘れよう」で締められる。

失望…絶望とも取れる内容に、はぁ、とちょっと落ち込みながらB面に。すると、この陽気なイントロ。

「ひとりじゃないよ」「今すぐ飛び込んで楽しんでいこう」

孤独と孤立の歌だな。元春が言った「孤独は良いけど孤立は良くない」ってやつ。

Coyoteのコーラスもいいな。


そうだった、元春はいつだって、絶望と希望のバランスを大事にするんだ。


前述した「ブルドーザーとシャベル」のように突出した言葉がここにも。

「自由と愛と戦争」。

「連絡とりあおうよ」なんて言いまわしも、珍しい。


最初のタイトルは『Generation Song』だったんだね。

そこから『新しい雨』になる行程に、すごく興味がある。


「君」がずっと待っているのは、新しい雨、恵みの雨だね、きっと。



08. 蒼い鳥  My Bluebird

おっ!ポール・マッカートニー!

というのが第一印象。

歌い方、似せてる所あるよね?

ビートルズのね。あのへん。

ホワイトアルバム。

短いし。ちょっと遊び心があって。スイッチの音?とかもそのままで。おどけた感じ。


そのホワイトアルバムに入っていて、やはり鳥を題材にしたBlackbirdは、アメリカの公民権運動に寄せてポールが書いた曲だそうです。


「私の心の蒼い鳥」は、アルバムがリリースされる前に、言っていたよね。



ここにも、「あの人」が。


この荒れ地の何処かで、歌い続けなければ。

詩人が自由に歌い続けられる世の中でなければ。



09. 純恋(すみれ) Sumire

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

この絵文字を思わず使いたくなる!(笑)

単独で聞いてももちろん、アルバムの中で、蒼い鳥のなんとなく終わった感(笑)に続けて滑り出すようなイントロ!!

なんというドライブ感!

ライブでイントロ入ったとたん「キャァァーーー!!」って叫ぶ自信あります。間違いなく叫びます私。


多感な少年たちに向けた曲。

なのに、ごめんなさい、53才のおばさんも、こんなにワクワクキュンキュンしております。

走り出したい衝動に駆られます。

なぜなら、また恋に落ちたからです。

元春、大好き!!


・・・取り乱してしまいました・・・


twitterでは何度かつぶやいたのですが、この曲を初めて聴いた時、私の頭には、金鳥少年の大沢くんが浮かんだのです。

詳しくはぜひこちらをお聴きいただきたいのですが・・・



このCMの舞台は、小さな田舎町。

けれど、思ったんです。

純粋に恋をする心に、田舎も都会も関係ない、と。

もう、このCMのテーマ曲にしてほしいくらいです。


すごくすごく、まっすぐな曲。

そう、恋をした少年の心そのもの。

泣き出したいくらい、溢れ出る思いが伝わります。


今、こんなにまっすぐな曲を聞かせてくれるなんて、本当に嬉しい。

ありがとう、元春。


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# by caorena | 2017-08-11 00:31 | 音楽 | Comments(0)

04.悟りの涙 (She’s not your)Steppin’ Stone

英語の副題に、やられました。「彼女は君の踏み台じゃない」

穏やかな、流れるような優しいWhat’s Goin’ On仕様。

思い出すのはZooey収録の『君と一緒でなけりゃ』。

Coyoteと一緒にやるようになったころから、言葉の使い方が変わったと思う。

今まで使わなかった言葉がでてくることもしばしば。

この曲の中の「ブルドーザーとシャベル」もそうだ。突出している。

曲全体の中でこれだけが突出した違和感を放っている。では、なじまないかというと、そうでもない。

なぜなんだ?

「君」は、バイクの後ろに乗っているちょっとだけズレてる彼女。

ズレてるだけじゃなくて、強いんだ。信念がある。元のタイトルが『レジスタンス』だったことからもわかる。

こんなに近くにいるのに、隣りにいるのに、遠くて手が届かない。

寄り添うことしかできない。

でもね、一緒に泣いてくれるなんて、もうそれだけで充分だよ。

(妄想突っ走りました)


05.詩人を撃つな Dead Poets

まず思い出したのが、過去のインタビュー。

「詩人は社会の中で巫女的な役割を果たす・・・時代に悪いガスが充満すれば、誰よりも早くそれを察知して人々に警告する“炭鉱のカナリア”的な存在でもある・・・たとえ何か突拍子もない事を言っているとしても、その詩人を撃ってはいけない・・・歴史の中では撃たれた詩人たちがいっぱいいる」

雑誌Rolling Stone、2016年6月のインタビューだ。

曲の録音は2016年9月1日と記されている。

過去の撃たれた詩人たちのことを歌っているのか。

今、詩人たちが撃たれる社会になっていると歌っているのか。

『悟りの涙』からの流れでこの曲を聞くと、詩人になぞらえた身近な人のことを思い起こさせる。


06.朽ちたスズラン Let’s Forget

最初は、現政権に対するメッセージだと思った。

「イカレタ詩人が丘の向こうに落ちてゆく」

『詩人を撃つな』に続けてここにこの曲を配したのは、つまりそういうことなんだろう。

ゆったりとしたリズムに乗せて歌われる詩は強烈だ。

でも、元春のことだから、そればかりではないのだろう。

「どうしてかなんて聞かないで/なぜなの?とはきかないで/せつない/ただせつない」

曲も歌詞も、アルバムThe Barnの『誰も気にしちゃいない』が重なる。

ここに出てくる「あのひと」は、ブルドーザーとシャベルを持ってやって来たのと同じ人?

『夜間飛行』の「あの人」も同じ人?

気になるのはタイトル。

スズランのイメージは清楚。花言葉には「純潔」「純粋」「幸福の再来」だとか。

「純粋」からは、彼にしがみついてバイクの後ろに乗っているちょっとだけズレてる彼女をイメージする。

それが朽ちたということは、彼女のような純粋さだけではやっていけないときがある、と?

でも、「心が通じない人もいるんだよ」「いいんだよ、もう忘れよう」ということは、彼女の純粋さはそのままでいいんだよ、と言ってくれてるんだと思う。

(再び妄想突っ走りました)


(続く)


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# by caorena | 2017-08-09 02:18 | 音楽 | Comments(0)
Maniju感想を書いている途中ですが、見逃せない案件があったので、備忘録的にあげておきます。

ラジオで都民ニュースが流れるのですが、今日聞いた中に「豊洲市場見学会」についての広報がありました。

その中に、「見学コースは、通常一般の方が立ち入らない場所も含みます。そのため、一部バリアフリー対応をしていない箇所もありますので、車椅子、ベビーカー等での参加はご遠慮ください。」
という注意事項がありました。

よっぽどのことがなければ苦情など送ったりしないのですが、ここ何度か、障がい者に対する扱いで「?」と思うことがあったので、思い切って意見を送りました。
以下がその文章です。



タイトルの件(豊洲市場見学会)で、「見学コースは、通常一般の方が立ち入らない場所も含みます。そのため、一部バリアフリー対応をしていない箇所もありますので、車椅子、ベビーカー等での参加はご遠慮ください。」という注意事項がありました。
「参加はご遠慮ください」というのは、一方的な「拒否」です。
使うべき文言は、「ご遠慮ください」ではなく、「ご相談ください」が適切だと思うのですが、そうしなかったのは、車椅子で参加したい都民がいた場合、対応する気がハナからない、ととられてもしかたのない広報の仕方だと思います。
また、よくあることですが、ベビーカーと車椅子を一緒にしないでください。
ベビーカーは、使えない場所では子どもを抱っこするなど、ベビーカー利用者に第2の選択肢があります。しかし、車椅子利用者は、そうではありません。車椅子は、足なのです。第2の選択肢は基本的には無いのです。
もしあるとすれば、それは、その場に居合わせた方々の「手助け」です。
行政が、建物や場所がバリアフリー対応でないことを理由に車椅子利用者の参加を「拒否」するのは、明らかに差別解消法に抵触します。
一言で「車椅子利用者」といっても、千差万別、障害の程度や区分も様々です。
十把一絡げにして「拒否」するのではなく、個別に相談に乗り、どうしても難しければご遠慮いただく。これが行政のあるべき姿だと思います。
事前に話し合えば、車椅子で見学できる場所だけでもいいから参加したいという人がいるかもしれません。しかしこの「ご遠慮ください」は、そういう人の希望を話を聞く前からシャットアウトするということです。
今実施されている、LEDへの交換も、障がい者や寝たきりで店舗に出向くことができない人のことはまったく想定されていない制度で、今の小池都政の姿勢の現れなのかと考えたくなってしまいます。
なぜ「拒否」するような文面になったのか。お話をうかがいたいです。


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# by caorena | 2017-08-07 20:17 | 障害者 | Comments(2)

聴くたびに新しい発見があって気持ちが溢れてくるので、キリがない()

とりあえず3曲。

全曲終わったら、ジャケット問題()と全体像?に触れてみたいと思っています。



01.白夜飛行 Midnight Sun

この曲しか無いでしょ、一曲目に持ってくるのは!

まだ他の曲を聞かないうちにそんなふうに思わせる。

Dance!と言われる前から踊ってました()

こんなにもワクワクが掻き立てられるなんて…

そして、ここから始まる、元春とCoyoteたち、そして私の、新しい物語。

今がその時、さあ、出かけよう!

それにしても元春は、どうして「徐々に」をいつもひらがなで書くのだ?

目にするたび、ちょっとムズムズと可笑しくなる。

全体に流れるピアノがすごく印象的。ソロは言わずもがな。


02.現実は見た目とは違う The Mirror of Truth

ワクワク出かけたと思ったら、重いじゃない!()

リリース直後、DJ野村雅夫が番組でオンエアするのに選んだのがこの曲!

雅夫さん曰く「歌詞がすごいよ」

確かに確かに。

そして、ビートもすごい。

お経のようなビートは、発せられる言葉の意味を深く広いものにする。

一番好きなVerseは、「名前がない/名前しかない」。


03.天空バイク Cosmic Bike

飛んでるよ!今回の元春は、トンデル!

もしかしたら私、このアルバムでこの曲が一番好きかも。

Love love love love love というところと、変拍子になるところのフレーズ、ギターがすごく好き。

前の【フラゲの朝】にも書いたように、この曲を聴いてまず頭に浮かんだのが、バイクに乗ってゆったりと街を流す、Sweet16の彼と彼女。

一曲目から最後まで、このアルバムの主人公として、駆け抜けてゆく。

元春、時々、ちょっとズレてる天真爛漫な彼女を描くの好きよね。

それにしても、白夜飛行の次に天空バイクを続ければ、気持ちよく走れるのに、そうはさせずに「現実」を挟んでくる当たり、ほんと元春らしい。


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# by caorena | 2017-08-06 09:56 | 音楽 | Comments(0)