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暖炉に火をくべて

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音楽、家族のことなどを、時々。

佐野元春&THE COYOTE BAND[Zooey]虹をつかむ人

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ライブでお披露目され、月日を経て育まれた曲。


初めて聴いたときにアウトロが『月夜を往け』を思い起こさせるなぁ、と思っていたら、これまたライナーノーツに「『サムデイ』『月夜を往け』に続くフィル・スペクター・リスペクト」とあって、再び飛びあがらんばかりに嬉しくなった。

ライブで聴いたときにはスペクター・サウンドだとは気付かなかった。むしろ、メロディラインが何かとても懐かしいフォークソングのようなイメージだった。イントロがアコースティックギターで始まるから余計に。

CDで聴いても、そのイメージは変わらない。沁み亘るような懐かしさがある。不思議。
でも、確かに、小松君のドラムが、スペクターのリズムを刻んでるじゃないか。元春がタンバリンを鳴らしているじゃないか。Be My Baby、Yeah!

懐かしく感じたのは、もしかしたら、スペクター・サウンドのせいかもしれない。



歌詞については、おそらく多くの人が涙していることだろう。
自分のことを歌ってくれている。自分に寄り添って、見ているよ、ちゃんとわかってるよ、大丈夫、と励ましてくれている。そう思っているだろう。
私も同じ。
「巡る季節に 命預けて
 誰もがみんな 歳を重ねていく」
この一節が、若い人にも、実際に年を相当重ねた(笑)人にも、「自分のことだ」と思わせているんじゃないだろうか。

初めてライブ(2012年アーリーサマー・ツアーZepp Diver City)で聴いたときに「誰も君のブルースを歌ってはくれない」というフレーズにぐっと来て、以来頭から離れない。

否定的なフレーズなのに、自己憐憫には陥らない。
「誰も歌ってはくれない」からといって、腐ってしまうことはしない。
だって、虹をつかむのは、「君」自身だから。



私の中では、この『虹をつかむ人』は、山田稔明くんが2009年にリリースした曲『pilgrim』と重なる。山田くんも、去年のZepp Diver Cityで『虹をつかむまで』を聴いて、「誰も君のブルースを…」というフレーズを心にとめて持ち帰っている
  

『pilgrim』にある
「自分じゃない誰かが 的を射た言葉で 答えを出すと思ってた?」
ここが、『虹…』の「誰も君の…」にリンクする。
「こんな不確かな世界を もう少しで覆い尽くして 遠回りでもいつかは辿りつけるだろうさ」
ここが、まさに「虹をつかむまでもう少し」に通じる様に思えるのだ。

山田くん自身によるライナーノーツには「”いつか作らなければいけないレコード”のタイトル曲になると思った。旅人の歌、すなわち"みんなの歌”。」とある。

大好きなミュージシャン二人の共通項を見出すこともできた、この曲。
私の、大事な大事な一曲になる。


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by caorena | 2013-03-19 00:23 | 音楽 | Comments(2)
Commented by at 2013-05-17 00:40 x
先刻、「配達されたい私たち」というドラマの第一回を見ました。佐野元春、を自動録画のキーワードにしているので、観ることができたドラマでした。見終わって、主題歌のタイトルから検索して、こちらにたどり着き、貼られているジャケット画像に驚きました。これはさっき観ていたドラマの主人公じゃないか?偶然の一致なのでしょうか。
Commented by caorena at 2013-05-19 02:32
秋さん
コメントありがとうございます。

うちはWOWWOW観れないので、ドラマについてはサイトでチェックしました。
確かに、主人公の塚本くんの姿と、アルバムpilgrimのジャケットにある男性の後ろ姿は、ほんとにそっくりですね!まったく気づきませんでした。

ジャケットのほうは、おそらくこのアルバムを出したミュージシャン・山田稔明くんの後ろ姿なのではないかと思います。アルバムが発売されたのは2009年なのですが、内容は「旅路」をテーマにしたもの。ドラマの内容に通じるものがあるかもしれないですね。