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暖炉に火をくべて

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音楽、家族のことなどを、時々。

佐野元春&THE COYOTE BAND[Zooey] 『君と一緒でなけりゃ』

魅惑的なギターのイントロ。
このグルーヴは、叫び出したくなるくらいの、ゴキゲンなJAZZ風味。
マービン・ゲイ「What’s Goin’ On」のように、たゆたう感じがいい。

そんなイントロに続いて、最高最強のフック「人間なんてみんな馬鹿さ」。
実に、B面一曲目を飾るに相応しい。

こんな歌詞、佐野元春でなけりゃ歌えないね。
そう言うと、次女はわかったような顔をして「ていうか、こんな歌詞佐野さん以外誰も思いつかないでしょ」…そうね、それもそう。

「海は燃える」「森は枯れる」「命は朽ちる」
これらのフレーズは、やはり震災を思い起こしてしまって、ちょっとドキッとする。
そういう意味で、元春も「今こそ響く」と言ったのだろうか。

ライナーノーツによると、1993年のアルバム「THE CIRCLE」のために書き下ろしたが、歌詞がシリアスすぎると言う理由でアウトテイクになったとか。
『君と一緒でなけりゃ』は、そのせいか、アルバム「THE CIRCLE」に通じるところがあるように思う。

「THE CIRCLE」の曲の中にはやはりシリアスな歌詞がある。
ウィークリー・ニュース』では、世界各地で起きている戦争について、バカな知恵を比べ合っていると批判し、安全な場所にいながら悲しいふりして逃げ回っていることに対し「どんな気がする?」と問いかけている。
タイトル曲『ザ・サークル』は、出だしから「さがしていた自由も本当の真実もない、探しに行くのは時間の無駄だ」と、全否定。

特にアルバムタイトル曲『ザ・サークル』は、全否定で入って、そのあとも「今までのようには~しない」と否定が続く。でも、その否定は、前向きの否定。少しだけやり方を変えてみる。でも、君を愛してゆくことは、今までと変わらない。
そう、君と一緒でなけりゃ。

そして、もうひとつ。
元春は『君と一緒でなけりゃ』で「君と一緒に踊りたい/眠りたい」と唄っているが、「THE CIRCLE」の登場人物にも、元春はやはり、いつか少しだけ一緒に眠ったり、一緒に踊ったりしたいと告げていた。
不思議な女神、真冬のRain Girlに。


『君と一緒でなけりゃ』で愛を唄っている相手は、成長したRain Girlなのかなぁ…

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by caorena | 2013-04-06 08:25 | 音楽 | Comments(0)