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暖炉に火をくべて

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音楽、家族のことなどを、時々。

佐野元春&THE COYOTE BAND [Zooey] 食事とベッド

最初、ピーナッツは落花生をイメージしていた。
佐野元春&THE COYOTE BAND [Zooey] 食事とベッド_d0306695_1404993.jpg

殻の中に二人で仲よく入っている感じ。
でも、違うね。ここで言うピーナッツは、その中身の一粒だ。
こう、ふたつがピッタリくっついてる実。
佐野元春&THE COYOTE BAND [Zooey] 食事とベッド_d0306695_14247100.jpg


『スーパー・・・』での「ヴァギナ」はちっともエッチじゃないのに、「二人はピーナッツ」はちょっとエッチな感じがするのはなぜ?
これから先、ピーナッツを食べるたびに、ニヤニヤしちゃいそう。

「食事とベッド」もかなりなインパクトだが、「二人はピーナッツ」というパンチラインが降ってきたとき、元春はどんな気持ちだったろう。
18歳の娘に言わせると「超昭和な言い回し」だそうだが。
あぁ、確かに、「風来坊」なんて言葉も、とっても昭和かも。

やけっぱちの『スーパー・ナチュラル・ウーマン』から曲間を開けずすぐに次の曲へ入るこの感じ。この演出がニクい。

ライナーノーツを読むと、とても興味深いことが書かれてある。
どちらもパワーポップ。パワーポップとは情けなさをハードなギターで隠すもの。
『スーパー…』ではこの世の女性に完全降伏し「やけくそになって愛情たっぷりに唄」い、続く『食事とベッド』では「音楽の女神ミューズに身を任せ、壊れた愛を繕うんだ」と、女神に助けを請うているよう。

実際、歌詞でも
「邪悪なものから遠ざけてくれ
 正しい道へと導いてくれ」
なんて、お願いしちゃってる。
情けない。あぁ、情けない(笑)。

この両曲は、ふたつでひとつ、まさにピーナッツの関係なんじゃないだろうか。だから曲間をあけずにつなげたんじゃないか、なんて考えた。

食事とベッドで愛を繕うんだって。
ひらめきと勇気で愛を作るんだって。

ひらめきは食事。いつだって、ひらめきのメニューで、一緒に食事をするのは楽しい。
ベッドは勇気。確かにね。いつだって、勇気をもってしなければ、コトは成し遂げられない。勇気を失くして臨んだら、それはただのマンネリ。

なんとなく、私たち(夫婦)の居住まいを正されたような気になっちゃった。
ちょっと、考え直そうかな。

ちょっとだけね。
by caorena | 2013-04-17 01:43 | 音楽