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暖炉に火をくべて

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音楽、家族のことなどを、時々。

過去の記録~2012年佐野元春 and The Hobo King Band ~Billboard Live 'Smoke & Blue'

これは、元春が初めてビルボードでライブをした時の記録。
今年は友人たちと一緒に行って、別の楽しさがあったな。

今夜、ツイ友さんがこの時の「約束の橋」のことをつぶやいていたので、思い出しました。
http://youtu.be/W1T1iq3YtA0

過去の記録~2012年佐野元春 and The Hobo King Band ~Billboard Live \'Smoke & Blue\'_d0306695_23501685.jpg


2012年3月28日。
佐野元春 and The Hobo King Band ~Billboard Live 'Smoke & Blue' 1stステージに単身参戦。
せっかくの場所だから、がらにもなくスーツを着てハイヒールを履いて。

座席はステージに向かって左側の上方。
カウンターテーブルでビールとラップロールをいただきながら、開演前のひと時をのんびり。
流れる曲はスティーリー・ダン。おもわず頬が緩む。
余裕を持って来場したので、2杯目が欲しくなる(笑)。
こういう時は絶対にジンフィズ。美味しいジンフィズ

バーカウンターに降りてメニューをみると、ない。ジンフィズが。
でもジンベースのものはあるので、お願いしてみると、すんなり作ってくれた。さんきゅー。

バンド編成はHKBから、しーたか(古田たかし=Dr)・トミー(井上富雄=B)・キョン(Dr.kyOn=Key)の3人。ギターは元春と時々キョン。そして「新しい仲間」あやのちゃん(笠原あやの=チェロ)。ウッドベースも用意されてる。
いったいどの曲をどんなアレンジで聴かせてくれるのか。
会場の雰囲気と相まって、高まる期待。

バンドメンバーが登場し、いよいよ開演。

1.Please Don't Tell Me A Lie
1曲目から「ほほ~ぉ!」とにんまりしてしまう選曲とアレンジ。ジャジーな感じがいい。

2.It's Alright
3.マンハッタンブリッヂにたたずんで
ここで、すでにやられました。涙あふれて止まらず。
原曲のようなホーンはもちろんない。
でも、温かみのあるチェロの音が曲全体を包み込むようで。
セルフカバーアルバム「月と専制君主」からのマイブームなのか(笑)、「Love is here, love is here」の部分を日本語で「ここに、ここに・・・愛はここに」と歌った元春。アレンジの雰囲気とピッタリ合って、心に残るフレーズになった。

4.だいじょうぶ、と彼女は言った
5.ハッピーエンド
「マンハッタン~」と同じくこの2曲も、ライブではあまり演奏されていない曲じゃないかな。大好きな3曲が続き、ジンフィズが美味しいのなんの。
あ~でも、大事に飲まないと、さすがに演奏中に立ち歩くことはできないもんね・・・
そして再び落涙。

6.ジュジュ (月専Ver.)
7.7日じゃたりない
8.バルセロナの夜
いい雰囲気。サイコーにマチュアな音。アレンジ。
元春が言っていた「あの空間を生かしたアレンジ」とはこういうことだったのね。

9.虹を追いかけて
10.君の魂 大事な魂
この曲の時、ホールやライブハウスでは元春のリードで曲に合わせて腕を振ったりするのだが、無しよ無し、そういうのは!(笑)
元春は、この曲と次、ピアノ担当。

MCは「ありがとう」程度でほとんどなく、演奏を続けていた元春たち。
ここで元春から「今日誕生日の人いる?」なんて問いかけが。
うぉ!あの曲を歌ってくれるの?
手あげたらきっと、元春は私のためにバースデーソングを歌ってくれるのよね?嘘ついて手あげちゃっても誰にも咎められないよね?
なんて、ちょっとドキドキしましたが、根が正直(小心者)なもので、結局手をあげられず^^;

11.二人のバースデイ
12.遠い声
13.明日を生きよう
この3曲も、ライブでは珍しいよね。
特に「遠い声」がよかったなぁ。透明感があって。3度目の涙。

14.トーキョー・シック(街に出かけようよ)
ついに新曲披露。
元春のお父さんとお母さんが若かったころ、新橋のダンスホールに出かけて踊っていたんですって。その頃のことに思いをはせながら作った曲ですって。
ピン!と来た人も多いと思うけど、これ、ぜったいに雪村いずみさんとデュエットするための曲よね。
懐かしい感じだけど、洗練されていて、元春のカラーになってる。
粋な感じのおしゃれ~な曲。

そういえば、うちの両親もその昔、家でレコードかけて二人でダンスしてたって言ってたなぁ。
そんなことも思い出しながら、まさに「ゴキゲンなナンバー」を堪能。

15.情けない週末
原曲は弦楽器とホーンが入って、素敵な広がりを見せるけれど、ここで聴いたこの曲は、もっとぐっと身近で、静かに静かに足元から包み込まれるような、それでいて奥行きも感じられるような、不思議な雰囲気に仕上がっていました。

16.約束の橋
イントロでノックアウト(笑)。
当然4度目の落涙。ほぼ号泣。
レコードでもライブでも、さんざん聴いてきた曲。
なのに、なんだろう、この新しい感動は。
静かで優しい力強さに加えて、ひたむきな愛情があふれ出るような、そんなアレンジと元春の歌声。
この夜最高の一曲でした。

17.ドライブ
種蒔きの歌(笑)。
「君だけなんだ」で、例のあのしぐさで、客席を狙い撃ち。
あー残念、私のことは撃ってくれなかったわ(;;)
でも大丈夫、すでに撃ち抜かれていたから(〃∇〃)

「ここで演奏は終わりなんだけど、アンコールの代わりに・・・みんな、座ったままでいいの?」と元春。
ですよね~♪と、そそくさと立ち上がる。

18.old R&R メドレー
「ジェニ・ジェニ」等、これもきっと、ご両親がダンスホールで踊っていた曲なんじゃないかな、というロックンロールメドレー。素敵。

19.Bye Bye Handy Love
メドレーから続けて、この曲へ。
最後はやっぱり、ロックンロール!

「友人を紹介します」と元春。
現れたのは雪村いづみさん!
客席の後ろの方からステージまで歩いていらして、元春と握手、にこやかに言葉を交わしていました。

これで、おしまい。
いやぁ、参りました。
ライブでこんなに泣いたのは久しぶりです。
単に歳をとっただけだという話もありますが
いやいや、そうじゃない。
元春が言ったように、この空間だから、この雰囲気だから、この日の演奏が、元春の歌声が、私の心をつかんだんだ。
してやられたってことですかね(●´ω`●)

70分という、ホールやライブハウスに比べれば短い時間でしたが、もうお腹いっぱい。

まだまだ新しい何かを贈り届けてくれる元春。
また、してやられたい。
幸せな夜でした。




おまけ。
終演後、客席出口近くで雪村いづみさんに遭遇。声をかけたら応じてくださり、握手。
「母が雪村さんが好きで、よくうちでレコードかけてました」
「まぁ!そうなの?お母様おいくつ?」
「昭和8年生まれ・・・78歳です」
「私の3つ上ね・・・そう、嬉しいわ。お母様によろしく」
「ありがとうございます。元春とのラジオ、とても楽しく聴きました。新曲も楽しみにしています」
「どうもありがとう」
こんな会話の間、ずっと私の手を握ったままの雪村さんでした。

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by caorena | 2014-10-23 23:52 | 音楽