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暖炉に火をくべて

caorena.exblog.jp

音楽、家族のことなどを、時々。

茨城県教育委員の「障害わかれば」発言について

※リンク先の記事が削除されていたので、別のリンクを貼りました。

「障害わかれば」発言の茨城県教育委員が辞意
https://buzzap.jp/news/20151119-ibaragi-hasegawachieko/

まず、うちには障害のある子とない子両方います。
その上で、このニュースを最初に読んだ時には、胸のドキドキが止まりませんでした。
でも、努めて冷静に、思考をめぐらしました。
その後の動向を見守り、何が問題なのか、考えました。

本当によくあることですが、この出来事も、瞬間的に沸騰したおかげで、問題の本質が見失われつつあります。

一番の問題は、障害児者のことを深く理解したわけでもないのに、また、今までの人生の中でおそらく障害のある人々と接した機会もあまりなく、71年間生きてきておそらく初めて特別支援学校を視察しただけなのに、すべてわかったかのような発言をしてしまった、ということです。

私は、こんな発言は一瞬は頭にきますが、すぐに「差別的な意味で言っているのではない」ことぐらい理解できました(笑)。だから、この方や知事が言っているような「苦痛」は感じてはいません。
騒ぎが大きくなったから、謝罪、そして辞任。それでは、ご本人を含め多くの人たちが、勘違いしたままで終わってしまう。
そして、忘れ去られてしまう。そのことのほうが辛いです。
「この手のことはすぐに問題視されるから、もう関わらないようにしよう」と思ってしまうことのほうが、怖いです。

障害は無いに越したことはない。それは確かなこと。
でも、うちの息子は障害があるけれど、家族と、国や自治体の制度と、沢山の人のおかげで、たぶん、楽しい毎日を過ごしていると思う。
家族も、同じ。日々の生活の中では、障害があるとかないとか関係ないんですよ、案外。
なぜなら、それがうちの「日常」だから。

この問題の中心人物が、再び障害児者の生活に興味を持ち、さらに深く理解してくれることを願ってやみません。
by caorena | 2015-11-21 00:09 | 障害者