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暖炉に火をくべて

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音楽、家族のことなどを、時々。

佐野元春&THE COYOTE GRAND ROCKESTRA

まだ終わらないんだ。
まだ楽しめるんだ。

途中、何度もそう思った、佐野元春35周年アニバーサリーファイナル。
35曲3時間半。
でも、長く感じたというわけではない。
ずっとずっと、いつまでもいつまでも、この時間が続くような錯覚に陥っていた。

THE COYOTE GRAND ROCKESTRAの眺めは圧巻。
でも私の位置からはシュンちゃんが殆ど見えず、いるのか!?と一緒に行った長女とざわついた(笑)
時々足だけとか上げた手だけとか。
そのせいではないのだろうけど、私の大好きな『私の太陽』のピアノソロ、音が硬いような気がしたけど…気のせい?
スパムさんもイマイチ見えなかった。
逆にDr.kyOnはよく見えて、もうバンマスな感じで安定のかっこよさ。
ホーンズの拓ちゃんと西村さんもいい感じ。
特に拓ちゃんのノリはいつ見ても好きだ。SOMEDAYのソロ、光ってた。
長田さん。一緒に行った長女は初めて観たのだけれど、彼のプレイに「かっこいい」「すごい」を連発。
メンバー紹介の時、長田さんに対するひときわ大きな歓声と拍手は、往年ファンの信頼の証。
しかし、アッキーとは全く違うタイプのギタープレイなだけに、アッキーの欠席はほんとに残念だった、改めて。
フカヌーは冴えてた。でもいつもより地味に見えたぞ。長田さんがいたせいか?(笑)
コマツ。いいね。ほんとにいい。最初の頃(コヨーテ結成したばかりの頃)は走りがちで、よく元春に振り返って見られてたけど(笑)、今はもうそんなことはないね。
圭くん。すごくノッているのがほんとによく伝わってきた。殆ど動かないのに(笑)。

しかしコヨーテたちはほんとにコーラスがいい。
フカヌーの声質が元春にぴったりだというのはよく言われていることだが、圭くんの低いコーラスも絶妙なんだな。大好き。
そして特にアンジェリーナのコマツ。昨日は特に胸に響いた。
前から思っていたが、アンジェリーナのあの部分はフカヌーではなくコマツなのが、大正解。
そんでもって、最後にギター2人と圭くんがズン、ズン、って前に出てくるシーン。あれはもう出てくるのわかってるのに思わずギャー!!と叫んで興奮してしまう。



ハイライトはいくつもあったが、BLOOD MOONからの曲はもちろん、特にVISITORSからの曲が自分的にはヒット。
『すべてうまくはいかなくても』は大好きな曲なので聴けて嬉しかったし、『東京スカイライン』のアウトロから『ボヘミアングレイブヤード』につなげた流れは思わず低く「おお・・・(なぜこのつなぎを今まで気づかなかった自分)」と呟いてしまった(笑)

『バルセロナの夜』が大好きな長女は、泣いてた。
ライブで聴いたのが初めてということもあっただろうけど、ポロポロと泣いてた。
それを見て私も泣きそうになった。


さて元春。
私はそんなに数多くのステージを観ているわけではないけれど、今まで観た中で一番声が嗄れていた。そりゃ前日も3時間半やってるんだから、無理も無い。
そうはいっても、スローな曲の歌い出しに声が出ないのは「えっ」と気がそがれるところもあった。特に序盤の『バルセロナの夜』『すべてうまくはいかなくても』は、ちょっと残念だった。囁きとかすれ声は違うんだよ、元春。
でもね。ライブが進むにつれ、思ったんだ。
元春は自分のその声は当然自覚していたはず。
それでも「これが今の佐野元春だ」と言わんばかりに、首を傾げることもなく、キーを下げることもなく、堂々と歌いきった。あの声のままに。
そして、あの『ロックンロールナイト』の咆哮はどうだ。
叫びはどうだ。
そうだ、私が元春のライブパフォーマンスに求めていたのは、そんなことじゃなかった。
それがどうした、って話だ。
と元春の声が聞こえてきそうだ(笑)
うまく言葉では言い表せないのが歯がゆいのだけれど、私は確かに元春から今迄にはなかった何かを受け取り、体の中から自分が変化したことがハッキリとわかった。

ほんとうに素晴らしいライブだったよ。
アニバーサリーを区切りに、私は新しい一歩を踏み出せたような気がしてる。
どうもありがとう、元春。

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by caorena | 2016-03-31 00:48 | 音楽