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暖炉に火をくべて

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音楽、家族のことなどを、時々。

「都民の声」に意見を送りました

Maniju感想を書いている途中ですが、見逃せない案件があったので、備忘録的にあげておきます。

ラジオで都民ニュースが流れるのですが、今日聞いた中に「豊洲市場見学会」についての広報がありました。

その中に、「見学コースは、通常一般の方が立ち入らない場所も含みます。そのため、一部バリアフリー対応をしていない箇所もありますので、車椅子、ベビーカー等での参加はご遠慮ください。」
という注意事項がありました。

よっぽどのことがなければ苦情など送ったりしないのですが、ここ何度か、障がい者に対する扱いで「?」と思うことがあったので、思い切って意見を送りました。
以下がその文章です。



タイトルの件(豊洲市場見学会)で、「見学コースは、通常一般の方が立ち入らない場所も含みます。そのため、一部バリアフリー対応をしていない箇所もありますので、車椅子、ベビーカー等での参加はご遠慮ください。」という注意事項がありました。
「参加はご遠慮ください」というのは、一方的な「拒否」です。
使うべき文言は、「ご遠慮ください」ではなく、「ご相談ください」が適切だと思うのですが、そうしなかったのは、車椅子で参加したい都民がいた場合、対応する気がハナからない、ととられてもしかたのない広報の仕方だと思います。
また、よくあることですが、ベビーカーと車椅子を一緒にしないでください。
ベビーカーは、使えない場所では子どもを抱っこするなど、ベビーカー利用者に第2の選択肢があります。しかし、車椅子利用者は、そうではありません。車椅子は、足なのです。第2の選択肢は基本的には無いのです。
もしあるとすれば、それは、その場に居合わせた方々の「手助け」です。
行政が、建物や場所がバリアフリー対応でないことを理由に車椅子利用者の参加を「拒否」するのは、明らかに差別解消法に抵触します。
一言で「車椅子利用者」といっても、千差万別、障害の程度や区分も様々です。
十把一絡げにして「拒否」するのではなく、個別に相談に乗り、どうしても難しければご遠慮いただく。これが行政のあるべき姿だと思います。
事前に話し合えば、車椅子で見学できる場所だけでもいいから参加したいという人がいるかもしれません。しかしこの「ご遠慮ください」は、そういう人の希望を話を聞く前からシャットアウトするということです。
今実施されている、LEDへの交換も、障がい者や寝たきりで店舗に出向くことができない人のことはまったく想定されていない制度で、今の小池都政の姿勢の現れなのかと考えたくなってしまいます。
なぜ「拒否」するような文面になったのか。お話をうかがいたいです。


by caorena | 2017-08-07 20:17 | 障害者