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暖炉に火をくべて

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音楽、家族のことなどを、時々。

Majiju A面②

04.悟りの涙 (She’s not your)Steppin’ Stone

英語の副題に、やられました。「彼女は君の踏み台じゃない」

穏やかな、流れるような優しいWhat’s Goin’ On仕様。

思い出すのはZooey収録の『君と一緒でなけりゃ』。

Coyoteと一緒にやるようになったころから、言葉の使い方が変わったと思う。

今まで使わなかった言葉がでてくることもしばしば。

この曲の中の「ブルドーザーとシャベル」もそうだ。突出している。

曲全体の中でこれだけが突出した違和感を放っている。では、なじまないかというと、そうでもない。

なぜなんだ?

「君」は、バイクの後ろに乗っているちょっとだけズレてる彼女。

ズレてるだけじゃなくて、強いんだ。信念がある。元のタイトルが『レジスタンス』だったことからもわかる。

こんなに近くにいるのに、隣りにいるのに、遠くて手が届かない。

寄り添うことしかできない。

でもね、一緒に泣いてくれるなんて、もうそれだけで充分だよ。

(妄想突っ走りました)


05.詩人を撃つな Dead Poets

まず思い出したのが、過去のインタビュー。

「詩人は社会の中で巫女的な役割を果たす・・・時代に悪いガスが充満すれば、誰よりも早くそれを察知して人々に警告する“炭鉱のカナリア”的な存在でもある・・・たとえ何か突拍子もない事を言っているとしても、その詩人を撃ってはいけない・・・歴史の中では撃たれた詩人たちがいっぱいいる」

雑誌Rolling Stone、2016年6月のインタビューだ。

曲の録音は2016年9月1日と記されている。

過去の撃たれた詩人たちのことを歌っているのか。

今、詩人たちが撃たれる社会になっていると歌っているのか。

『悟りの涙』からの流れでこの曲を聞くと、詩人になぞらえた身近な人のことを思い起こさせる。


06.朽ちたスズラン Let’s Forget

最初は、現政権に対するメッセージだと思った。

「イカレタ詩人が丘の向こうに落ちてゆく」

『詩人を撃つな』に続けてここにこの曲を配したのは、つまりそういうことなんだろう。

ゆったりとしたリズムに乗せて歌われる詩は強烈だ。

でも、元春のことだから、そればかりではないのだろう。

「どうしてかなんて聞かないで/なぜなの?とはきかないで/せつない/ただせつない」

曲も歌詞も、アルバムThe Barnの『誰も気にしちゃいない』が重なる。

ここに出てくる「あのひと」は、ブルドーザーとシャベルを持ってやって来たのと同じ人?

『夜間飛行』の「あの人」も同じ人?

気になるのはタイトル。

スズランのイメージは清楚。花言葉には「純潔」「純粋」「幸福の再来」だとか。

「純粋」からは、彼にしがみついてバイクの後ろに乗っているちょっとだけズレてる彼女をイメージする。

それが朽ちたということは、彼女のような純粋さだけではやっていけないときがある、と?

でも、「心が通じない人もいるんだよ」「いいんだよ、もう忘れよう」ということは、彼女の純粋さはそのままでいいんだよ、と言ってくれてるんだと思う。

(再び妄想突っ走りました)


(続く)


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by caorena | 2017-08-09 02:18 | 音楽 | Comments(0)