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暖炉に火をくべて

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音楽、家族のことなどを、時々。

Maniju B面 ②


10. 夜間飛行 Night Flight

一曲目の白夜飛行と対になる曲・・・

アレンジも曲も全く違う。白夜よりも、ちょっと不安な要素が見え隠れする。

歌詞はほぼ同じ。でもこちらも曲と同じく、白夜に比べると暗い要素が。


白夜では落ちる天使をただ見ていただけ。

けれど夜間では天使をただ待っている。

この違いは大きい。


白夜からは怒りを感じない。

けれど夜間の夜は「無慈悲な怒りに満ちてる」。

しかも息を吸って丸くなって。(息を「潜めて」ではないところが気に入っている。希望を感じるから。)

こらえている感じが伝わってくる。


白夜にはいないけれど夜間にはいる人。

それは、いままでもそこここに現れている「あの人」。

根底に流れる不安は、「あの人」のせい?


けれど、「君は誰よりも新しい」。希望だ。

そして夜間の「ダンス!」は、希求。


ふと、思った。

彼と彼女は、星の下、路の上で、裸の瞳を持ち、明日を、自分を守ることでせいいっぱいの、あの2人かもしれない。



11. 禅ビート Zen Beat 

コマツのドラムがサイコー!!!

圭くんのベースもサイコー!!

フカヌーとアッキーのギターもサイコー!

元春の「ヘイ!」サイコー!

シュンちゃんのハモンドサイコー!


この曲もタイトルを変更してる。

『光の小旅行』

歌詞にもこのフレーズ出て来る。

でも、『禅ビート』のほうが、断然良いね。

ぐうーんと広がるもの。


シューッと、ワープするみたいな感覚が生まれる。

眩しい光のトンネルを、ものすごいスピードでくぐり抜けていくような。

なんて心地よい曲なんだろう!


ここにも「詩人」がでてきた。

そして「あの人」も。


でも、「あの人」が何者でも、もうどうでもいいや!

「空が夢の終わりを告げている」?

関係ないね!

だって、「飛び方は誰よりもわかっている」。


わからないのは、ただひとつ。

「いったい自分は何者なんだろう」

これが、禅。


きっと、光の小旅行を続けていけば、いつかはたどり着ける。



12. Maniju Maniju

禅ビートで通ってきた光のトンネルの出口から、宇宙の中にフッと解き放たれた感じ。

不思議な浮遊感、そして幸福感。大団円だ。

だけど、「物語はまだ続いてゆく」って。

ここでもやはりかなりサイケでビートリー。ていうか、ジョン。


同じ「スタア」という曲の中で「この先で待ってる」と歌っていた元春は、

ここでは「手をとってゆく」と。

感想冒頭で触れた、Sweet16で「すぐに出かけるぜ」と歌っていた元春は、

「ここにとどまりながら、明日確かな場所へ」と。


そして、この手法?も、おそらく初めてのことだと思うけど、

「愛は君の中」という、加工した声のつぶやき。

もう、すっごく、ドキッとした。

元春の生の声の囁きとはまた違う、ドキッ。

ポコン、と、曲の中から生まれた一つの泡が、プッとそこから離れて、パチン、と割れた瞬間に聞こえた声。

その声に、体を包まれすくい上げられて・・・

そんな風に想像しながら書いていたら、ふいに泣けてきた。

あとからあとから、涙が溢れてきた。

声を上げて泣いた。

そして、これが、アルバムManijuの真髄なんだ、と思った。


「マニ」とは、元春曰く、人には絶対触れさせない、自分の心の中の大切なもの。

アルバムを聞いて、自分なりのマニとは何かを発見してほしい、と。


はい。発見しました。


強い明日を肯定する。

確かな君がいてこその。

確かな自分がいてこその。




一応、これで、各曲の感想はおわり。

あと、ジャケとかバンドについて、もう少し書いておこうと思います。


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by caorena | 2017-08-15 00:42 | 音楽 | Comments(0)