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暖炉に火をくべて

caorena.exblog.jp

音楽、家族のことなどを、時々。

カテゴリ:障害者( 5 )

Maniju感想を書いている途中ですが、見逃せない案件があったので、備忘録的にあげておきます。

ラジオで都民ニュースが流れるのですが、今日聞いた中に「豊洲市場見学会」についての広報がありました。

その中に、「見学コースは、通常一般の方が立ち入らない場所も含みます。そのため、一部バリアフリー対応をしていない箇所もありますので、車椅子、ベビーカー等での参加はご遠慮ください。」
という注意事項がありました。

よっぽどのことがなければ苦情など送ったりしないのですが、ここ何度か、障がい者に対する扱いで「?」と思うことがあったので、思い切って意見を送りました。
以下がその文章です。



タイトルの件(豊洲市場見学会)で、「見学コースは、通常一般の方が立ち入らない場所も含みます。そのため、一部バリアフリー対応をしていない箇所もありますので、車椅子、ベビーカー等での参加はご遠慮ください。」という注意事項がありました。
「参加はご遠慮ください」というのは、一方的な「拒否」です。
使うべき文言は、「ご遠慮ください」ではなく、「ご相談ください」が適切だと思うのですが、そうしなかったのは、車椅子で参加したい都民がいた場合、対応する気がハナからない、ととられてもしかたのない広報の仕方だと思います。
また、よくあることですが、ベビーカーと車椅子を一緒にしないでください。
ベビーカーは、使えない場所では子どもを抱っこするなど、ベビーカー利用者に第2の選択肢があります。しかし、車椅子利用者は、そうではありません。車椅子は、足なのです。第2の選択肢は基本的には無いのです。
もしあるとすれば、それは、その場に居合わせた方々の「手助け」です。
行政が、建物や場所がバリアフリー対応でないことを理由に車椅子利用者の参加を「拒否」するのは、明らかに差別解消法に抵触します。
一言で「車椅子利用者」といっても、千差万別、障害の程度や区分も様々です。
十把一絡げにして「拒否」するのではなく、個別に相談に乗り、どうしても難しければご遠慮いただく。これが行政のあるべき姿だと思います。
事前に話し合えば、車椅子で見学できる場所だけでもいいから参加したいという人がいるかもしれません。しかしこの「ご遠慮ください」は、そういう人の希望を話を聞く前からシャットアウトするということです。
今実施されている、LEDへの交換も、障がい者や寝たきりで店舗に出向くことができない人のことはまったく想定されていない制度で、今の小池都政の姿勢の現れなのかと考えたくなってしまいます。
なぜ「拒否」するような文面になったのか。お話をうかがいたいです。


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by caorena | 2017-08-07 20:17 | 障害者 | Comments(2)
「障害わかれば」発言の茨城県教育委員が辞意
http://www.yomiuri.co.jp/national/20151120-OYT1T50072.html

まず、うちには障害のある子とない子両方います。
その上で、このニュースを最初に読んだ時には、胸のドキドキが止まりませんでした。
でも、努めて冷静に、思考をめぐらしました。
その後の動向を見守り、何が問題なのか、考えました。

本当によくあることですが、この出来事も、瞬間的に沸騰したおかげで、問題の本質が見失われつつあります。

一番の問題は、障害児者のことを深く理解したわけでもないのに、また、今までの人生の中でおそらく障害のある人々と接した機会もあまりなく、71年間生きてきておそらく初めて特別支援学校を視察しただけなのに、すべてわかったかのような発言をしてしまった、ということです。

私は、こんな発言は一瞬は頭にきますが、すぐに「差別的な意味で言っているのではない」ことぐらい理解できました(笑)。だから、この方や知事が言っているような「苦痛」は感じてはいません。
騒ぎが大きくなったから、謝罪、そして辞任。それでは、ご本人を含め多くの人たちが、勘違いしたままで終わってしまう。
そして、忘れ去られてしまう。そのことのほうが辛いです。
「この手のことはすぐに問題視されるから、もう関わらないようにしよう」と思ってしまうことのほうが、怖いです。

障害は無いに越したことはない。それは確かなこと。
でも、うちの息子は障害があるけれど、家族と、国や自治体の制度と、沢山の人のおかげで、たぶん、楽しい毎日を過ごしていると思う。
家族も、同じ。日々の生活の中では、障害があるとかないとか関係ないんですよ、案外。
なぜなら、それがうちの「日常」だから。

この問題の中心人物が、再び障害児者の生活に興味を持ち、さらに深く理解してくれることを願ってやみません。
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by caorena | 2015-11-21 00:09 | 障害者 | Comments(0)
http://youtu.be/NCc2EgOvhwk
榎本健一「これが自由というものか」

第47回衆議院議員選挙。
投票に行った。
今、選挙速報を聴きながらこの文章を書いている。腹立たしい。
投票率は50%を下回り、戦後最低だそうだ。

うちの長男は脳性麻痺で、重度の知的障害もあるため、ある程度の意思表示は出来ても、選挙のことはもちろん、候補者のこともわからない。
この2月で23歳になる長男は、20歳になってから何度か投票の機会があったが、今まではなにもアクションを起こさず、届いた投票所入場整理券は、そのまま捨てていた。
なんとなく後ろめたいというか、いいのかこれで?という想いを抱きながら。

私は親として常々、長男がどんなに重度の障害があろうとも、社会人として世の中に何か少しでも貢献することができるよう生活をさせてやりたいと思っている。
なのに、国民の権利の一つである「選挙権」を、本人の意志は別にして、親の私が勝手に「無いこと」にしてしまうのは、理念に反するのではないか。
いや、理念云々以前の問題か。
だけど、長男のような状態で投票行為をすることは、かえって無責任だということにはならないか。

等々。
もやもや、ずっと考えていた。

そして投票日。
私自身が、特に今回は絶対に投票しないといけないと思っていて、それならば長男も連れて行くべきなんじゃないか、という気持ちが湧いて来た。

とりあえず自分の分と、長男の分の整理券を持って仕事に出かける。
仕事をしながら、くるくるとまた考えた。
連れて行って、どうすればいいか。
おそらく代理投票(※代理投票→代理投票は、投票用紙に文字を記入できない選挙人のための制度です。投票管理者に申請すると、補助者2名が定められ、その一人が選挙人の指示に従って投票用紙に記入し、もう一人が、指示どおりかどうか確認します。(総務省HPより))ということになるけど、長男の状態を伝え、意思確認は出来ないので白票を投じるつもりであることを言えばいいかな。
もしかしてそれって、選挙をバカにした行為になるのかな。
いやそんなことはないか・・・いや、でも・・・

結局、堂々巡り。
そこで頭の中に響いた、元春の呪文。

「選挙行こう、選挙行こう」
そして
「風向きを変えろ」

そうだ。
考えているだけでは何も変わらない。
何か問題があれば、その時はその時で。

仕事をあがって、長男を預け先に迎えに行き、その足で投票所である中学校体育館へ。
知らない場所では最初は警戒する傾向にある長男だが、そこは娘たちが通っていた中学。長男は運動会等を見に行ったり、長男自身も居住地校交流で何度も行ったことがある場所のせいか、普段通りの様子。
一応、これから何をするのかを長男に説明する。

私は自分の整理券を持ち、長男の整理券は長男の手に持たせ、入場。

受付で説明をすると、さささっと管理者の一人が来て、「では代理投票扱いですね」と。

補助者の方が、車椅子の人用の低い記載台に誘導してくれるので、再度、白票でということを告げる。

用紙の受け取りと、投票箱への投函は、できるだけ長男自身にやらせたかった。
嫌がるかなと心配したが、これがすべて少しの誘導と声掛けでスムーズに行ったのだ。
「どうぞ」で手を出し、「持って」で手にしっかり持ち、私が書いている間静かに待ち、投票箱の横に車椅子を寄せて肘を少し刺激して腕を伸ばし投票用紙の先っぽを少しだけ投函口に入れた状態で「はい、パー(手を話す合図)」と声をかけると、スッと手を開き、ストンと投函。
一回やったらそのあとは拒否するかもと思ったが、見事にこの動作を3回繰り返し、無事に投票を終えた。

なんだか、今までの生活の中で、時間と手間はかかるけれどもなるべく長男自身にやらせようと思ってやってきたこと~たとえば駅の自動改札を通るときに、私が長男の分の切符も通してしまえば早いのだけれど、長男の手に切符を持たせて肘を伸ばして「パー」と合図して手放し、出てきた切符をまた肘を伸ばして手に取る、というような動作を手助けしてきた~が色々役に立ったみたいな気がして、とても嬉しかった。

白票を投じることが良いのか悪いのか、まだ私自身の中で判断がつきかねてはいる。投票所の係員の方々の表情を思い出し、どのように受け取られたかな、とちょっと心配になったりもしている。
でもとりあえずは、長男の社会人としての権利を行使できたことで、今回は良しとしようと思う。

ニュースでは早速、アベノミクスが評価されただの、集団的自衛権の行使容認を得られただの、安保法制の大枠をつくるだの。

さあ、投票をしたひとりとして、「僕らの政府」を見張っていかねば。
長男を始め、家族が健やかに生きていけるように。
私も、楽しく生きていきます。
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by caorena | 2014-12-15 08:27 | 障害者 | Comments(0)
昨日の休みは、家事とパソコンの不具合直しと長男の通所施設保護者会。

風が少し強かったけど、気持ちのいい春の天気だったので、ちょっと早めに出て通り道の都立公園の中をゆっくりと自転車で通った。

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桜は今は八重が盛り。
ハナミズキも咲き始めて。

そして新緑の季節。
ここのところ気温が高い日が続いたせいか、木々は一気に芽吹いた感じ。
雑草も伸びる音が聞こえるくらいの勢いで成長している。
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施設保護者会では今年度についてのあれやこれやを。
中でも「なるほど!」と思ったのが、防災関係。

震災以来様々な防災計画を立て、いざという時に備えている。
前年度からの懸案事項は、施設を「福祉避難所(二次避難所)」に指定してもらうこと。

現在市内にある肢体不自由児者の通所施設は2ヶ所。
そのうちひとつの施設はすでに指定を受けているが、もうひとつの施設=長男が通う施設はまだ指定を受けていない。
指定を受けていないと、たとえそこに避難者が集まっているとしても、物資の供給が受けられないのだそうだ。

それから、通所方法として施設の送迎車を利用している人がほとんどだが、もし送迎中に被災した場合の対策について。
これは、言われるまで自分でも考えていなかったことに思い至り、ちょっとショックだった。

計画としては、送迎ルート上で身障者用のトイレなどがある場所なども把握しつつ、スーパー等、車を停めて待機ができる場所との連携をはかるとのこと。

こういった形で地域との連携が進むのはとてもよいこと。
保護者も、施設任せにせずに、出来るところはお手伝いしたいと思う。

気になって、帰宅してから市の防災計画や避難所運営ガイドラインを調べてみた。

**********************************
【福祉避難所(二次避難所)における災害時要援護者受入までの流れ】
①自宅での生活が困難な方が、避難所(小中学校等)に避難いただく。
②避難してきた方のうち、福祉避難所の利用が必要な方の人数を市で把握。
③市から福祉避難所の開設依頼を各法人へ行い、施設側の受け入れ態勢が整い次第、福祉避難所の開設をしていただく。
④災害時要援護者を福祉避難所へ移送する。
**********************************

ふむ・・・
なんで移動が困難な要援護者があっちだこっちだと動かにゃならんのだ。
確かに受け入れ態勢が整わないのに避難所を開設するわけにはいかないが、なんだかまどろっこしいなぁ・・・。
直接福祉避難所に行ける方がいいのに。
なんで福祉避難所を一般の避難所と同位にできないんだろう。
なんで「二次」なんだろう。
できるだけコンパクトにまとめたいからだろうか。

東北大震災のときには、一般の避難所でも重度障害をもつお子さんと家族が、地域の人たちに支えられて過ごすことができたという報告もあった。
でも、障害にはいろいろあって、たとえばうちの場合、かなり声を発するので、いくら普段ご近所さんと仲良くやっていても、避難所のような場所ではお互いに辛くなるのは目に見えている。
だから、普段から生活をともにしている人とともにいつも過ごしている施設に避難できるのであれば、気持ちは楽だ。

と、漫然と考えているだけでは、それこそいざという時に困る。
あの時声を上げておけば、ということにならぬよう、早速行動行動。

気づきの保護者会でした。
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by caorena | 2014-04-17 07:18 | 障害者 | Comments(0)
とある海系アミューズメントに家族で行った時のこと。

建物の中を上下するのに、車椅子に乗っている長男はエレベーターを使う。そんなに広いエレベーターではないので、旦那と娘は横にある階段を降りた。
エレベーターの前にはバギーに子どもを乗せた夫婦ひと組。荷物をカートに乗せた働くお兄さんも。車椅子の息子と介助者の私も待つ。一度には乗れなさそう。
すると、働くお兄さんは、すぐに階段に向かい、荷物をカートから持ち上げて階段を降り始めた。
譲ってくれたのかな。ありがとう。なんか悪かったな・・・

さらにバギーを押す夫婦がひと組やってきた。
そこに、上がってきたエレベーターの扉が開く。
中の人が降りると、前で待っていたお父さんが「どうぞ」と私たちを先に促してくれた。
後ろに待っていた夫婦を振り返ると、やはり「どうぞ」と。
お礼を言って、先に入らせてもらい、まだスペースがあるので先に待っていたお父さんに「乗れますよ」と声をかける。

嬉しい気持ちで階下に降りて、先に降りていた娘のところに行くと、さっきの働くお兄さんが旦那にお礼を言っている。
どうしたのかと尋ねると、お兄さんが階段を荷物を持って降りていたから、たぶんエレベーターを譲ってくれたんだろうと思って、娘と旦那で運ぶのを手伝っていたのだそうだ。

ショッピングモールや、駅など、様々な場所でエレベーターを使う。
扉が開いても、車椅子で乗り込めるスペースがなさそうで、何度も見送らなければならない時もしばしば。
私たちが先に待っていても、我先にと乗り込まれ、遠慮がちにしているうちに結局乗れずに見送ることもある。
まあそんなもんさと、あまり気にしないようにしているのだが、やっぱり悲しくなる。
時には腹も立つ。

そんな中、この日は、エレベーターを譲ってもらい、お先にどうぞと言ってもらい、さらに家族が(私が知らないうちに)優しい気持ちへのお返しをしていたという出来事に、感激。

帰り道、娘とこの出来事を思い返していて、「こういうの、なんていうか知ってる?」ときくと、娘は「うーんとね・・・棚からぼた餅?」
ちーがーうー!

「情けは人のためならず」
私たちのあいだでは、「福祉は人のためならず」なんてことも言います。

働くお兄さんには直接返すことができたけど、バギーを押す若い夫婦ふた組にも、巡り巡って嬉しいことがありますように。

ほんとに、どうもありがとう!
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by caorena | 2013-10-29 23:20 | 障害者 | Comments(0)